Bifrost_splash_s

Bifrost Extension for Maya がリリースされました。


■以前のBifrostとの違い

これまでのBifrostには次の機能が含まれていました。

Bifrost流体: FLIPソルバを使用して液体および空気力学のシミュレーションエフェクトを生成できる、プロシージャフレームワーク

BOSS:         Bifrost 海洋シミュレーション システム

 

新しい、Bifrost Extension for Mayaには、次の2つの追加機能が含まれています。

Bifrostグラフ: 砂、炎、煙、爆発などの効果を生み出すための手続き型グラフを作成できる、新しいノードベースのビジュアルプログラミング環境

bifcmd:       これらの手続き型グラフをコマンド ラインで直接実行するツール

 

■プラグインのダウンロード

Bifrost Extension for Mayaはプラグインとして、Maya2019.2のインストーラに含まれていますが、最新のBifrostプラグインは常にAREAからダウンロードできます。


※8/1現在 パグフィックス版の Bifrost 2.0.1.1がリリースされています。
 (Maya2019.2に同梱されているバージョンは Bifrost 2.0.1.0 です)
 
Maya2018
以降のMayaで使用可能ですので、対応するバージョンのプラグインをダウンロードしてインストールしてください。

 

Bifrostヘルプ

 

BifrostExtensionのリリース ノート

 

Bifrost Extention for Mayaについて

Mayaのプラグインである Bifrostは、すばやく簡単に本格的なエフェクトを作成できる新しいビジュアルプログラミング環境を提供します。Bifrostグラフエディタを使用して独自のカスタムエフェクトを作成し、スタジオでパッケージ化することにより、これをさまざまなシーンやショットで再利用することができます。

また、あらかじめ用意されているさまざまなグラフライブラリを利用して、火、煙、ドライアイスなどのエフェクトを簡単に作成できます。

 

●単一のグラフ環境

01_Bifrost_One Graph
テクニカル アーティストや テクニカルディレクターは、Bifrostグラフエディタと呼ばれる単一のビジュアルプログラミング グラフ上で、数学演算からファイル入出力、パーティクル、ボリューム、メッシュ、サーフェス操作、さらにはシミュレーションまで、幅広いノードを組み合わせることができます。

 

●緻密な煙、火、爆発

02_Bifrost_Areo Combustion
空気力学および燃焼用の新しい物理ベースのソルバにより、自然に見える火の効果を簡単に作成できます。

燃焼ソルバは、化学的および熱力学的な計算処理によって、火や炎、爆発の物理的な反応をシミュレートします。

メタンやブタンといった実際の燃料を一覧から選択すると、一酸化炭素や水蒸気などのリアルな出力データが自動的に生成されます。

 

●リアルな雪、砂、布

03_Bifrost_MPM solver
Material Point Method
MPM)ソルバを使用して、雪や砂のような粒状の材料、および動的な薄いシェルや布の現実的なシミュレーションを作成します。

MPMは、ディズニーの『アナと雪の女王』で雪のソルバとして使用されたことで有名になりました。

 

●高性能なパーティクルシステム

04_Bifrost_Particles
Maya
のパーティクル機能がさらに強化され、Bifrost の新しいパーティクル システムによるビジュアルプログラミングで精巧な作り込みが可能になり、また必要に応じてシステムをカスタマイズできるようになりました。

 

●きめ細かいヘア、ファー、羽毛

05_Bifrost_Strands
世界には実にさまざまな繊維が存在します。ヘアやファーから羽毛、衣服、草、さらには塵に至るまで、さまざまな繊維やストランドで構成されるものを、アーティストは頻繁にモデル化する必要があります。Bifrost なら、手順に従って簡単にその作業を行えます。

 

●アーティスティックなボリュームエフェクト

06_Bifrost_Artistic effects with volumes
アーティストはしばしばメッシュ、ポイント、ボリュームを相互変換し、ボリュームを処理してアーティスティックなエフェクトを作成する必要があります。Bifrost には、メッシュ、ポイント、パーティクルからボリュームへの変換、ボリュームからメッシュへの変換、ボリュームのスムージング、ボリュームのプロパティのサンプリング、ボリューム内のポイントのスキャタリングなどに使用する多数のノードが用意されています。

 

●リアルなプレビュー

07_Bifrost_Realistic Previews
Maya
に搭載されたArnoldを使用すると、Arnoldビューポートで、ライティングおよびレンダリング後のエフェクトの外観を正確に確認できます。また、ビューポート 2.0 では、エフェクトの最終段階に近い状態をプレビューで確認することもできます。

正確なプレビューが可能なため、制作の最終工程でやり直しが発生する可能性が減るだけでなく、変更結果をその場ですぐに確認しながら、効果的にクリエイティブな作業を進めることができます。

 

●柔軟にインスタンス化

08_Bifrost_Instancing
Bifrost
では、レンダリング向けの高性能なインスタンス化機能によって、非常に複雑なシーンもメモリやパフォーマンスを気にすることなく作成できます。 Arnold のインスタンス化機能とビューポート 2.0 との緊密な連携により、メッシュ、ボリューム、ストランド、ポイントなどの Bifrost ジオメトリに加え、Arnold .ass ファイルなどのレンダリング可能なあらゆるアセットをインスタンス化できます。

 

●すぐに利用可能なグラフ

09_Bifrost_Ready-to-use graphs
塵や雲、火、爆発まで、多彩な Bifrost グラフライブラリがあらかじめ用意されているため、数回のクリックで見栄えのする効果を簡単に作成できます。